格安でNSRを手に入れました。
まずは、状態の確認からです。
間違っても、燃料入れて、バッテリー付けてキックスターターなどしないように。
MC16 不動車 走行距離7308km
ドレーンよりガソリンは出てこないので、前オーナーがメンテしてあったのかな。
フロートチャンバーを取り外して確認。割と綺麗な方かなぁ。
ん!
フロートチャンバーにOリング溝が無い。
と、思ったら液体パッキングを塗ってあったんですね。ガス漏れしたのかな。
Oリングの交換とバイスターター(チョーク)が、動かないので分解、洗浄します。
ガスケットセットを注文して交換します。
16010-KM4-024
↓
16010-KM9-505 2,278円 (2013年6月時点)
キャブレターが綺麗になりました。
ガスケットセット(純正部品)が、NS250/400NSR250と流用で入手できる事は、ありがたい。
フューエル・タンクを取り外した時に、気が付いたのですが、タンク裏側にてんこ盛りの溶接がしてありました。しかもアーク溶接。
誰だい、アーク溶接でタンク溶接したのは!!
あとフューエル・コックのパイプが折れて短い。
キャブレターやタンクにガソリンが無かったのは、タンク穴空きがあったからでしたか。まずは、アーク溶接を除去します。
アーク溶接を除去中。巣だらけです。
これではガス漏れは止まりませんって!!
アーク溶接を除去して、ハンダを付けます。
そのあと、現像液(白いスプレーみたいな所)を掛けて漏れの確認をします。
修正箇所(ハンダ付けした所)より、漏れ、滲みは見られ無い。よしっと!
パテにてキズや修正箇所をきれいに表面を均します。
パテ付け後、#400にて水研ぎします。
ペイントします。使用したペイントは、
デイトナMCペインター R-134 “ファイティング レッド”1,995円です。
タンク裏側の溶接痕を発見
フューエル・コックのパイプが折れていて短い。なぜ? 破片はどこ?
巣だらけの溶接。スパッタも多数
タンク外側の修正箇所
タンク内側の修正箇所
パテ付け、水研ぎ と、作業は続く
ペイント作業、夏場は乾燥が早くて、助かります
チャンバーを取り外し、シリンダーやピストンの状態を確認します。
ゲッ! ピストンに傷が、しかもクランクシャフトがロック状態。これは、焼付きですね。エンジン降ろして分解です。はぁー。
焼付きはピストンのみならず。リヤ側コンロッド大端部、サイドメタルがバラバラになって発見。重傷です。
2サイクルオイルタンクを取り外す時に気がついたのですが、オイルは満タン。
(ヤマハの青缶と思われます)
しかし、オイルストレーナーチューブよりオイルが一滴も出ない。ストレーナーの目詰まり?
いやいや、チューブ内にゴム片の様な物が沢山詰まってました。つまり、2サイクルオイルの給油不良による焼付きてす。
さてと、パーツを確保せねば !!
フロント側のピストン 焼付き !!
コンロッドサイドメタルの残骸とクランクシャフト熱変色!
ラジエター・ロアーステーが付いてません。
純正部品はすでに廃番です。
しかたが無いので、作ります。
0.5mmの鉄板より切り出します。
寸法測定をして、取付け穴の加工と取付け確認をします。
形状が複雑なので、2ピース部品で作りリペットでCOMPにします。
黒色の塗装をして出来あがり!
ラジエターを押さえる部分には、ウレタンラバーを貼ってます。
キズや錆は修正できますが、欠品部品には泣かされます。ヤレヤレと。
オークションにて、キャブインシュレータが欠品しているだけの、安いエンジンを発見。即入札、落札しました。
エンジン確認、ヒストン、シリンダー共に、傷無しの良品をゲット!やったー!
搭載してエンジン始動。・・・げっ ! 片排ってか。
FR側が爆発しません。プラグより火花無し。
プラグ確認・・・OK
IGコイル、コード確認・・・OK
CDIユニット電源確認・・・OK
CDIユニット、FRとRR入れ替え・・・NG
FR側、元気よく爆発しました。
つまりCDIユニットの不良。
よりによって廃盤部品で、オークション価格も高価な部品です。 あああぁぁぁぁ。
ヤフー・オークションにてMC16 CDIユニットを落札。
15,000円でした。殆どが3~4万円。
で、取り付けてENG始動。RCバルブの動き確認。OK
CDIユニットがエレクトリックプレートにガムテープで括り付けてあったので、修正します。CDIユニットクッション・・・廃盤しかたが無いので、自転車のチューブを切ってマウント効果を持たせます。
自転車のチューブだとチョット小さくて、取付け難いです。できればバイクのチューブ(もちろん廃品ですよ) の方が良いですよ。
エンジンは、動くようになりました。
廃盤のガスケット類の手配をしながら、フレームの修理、整備に突入です!!
オークションにて落札したCDIユニットにて復活したNSR (排気煙が判りにくいですが)
ホームセンターで390円の自転車チューブとエレクトリックプレートへの取付け箇所
スピードメーターのステーなんですが、錆が目立ちます。錆を落として塗装します。
メーター、ヒューズBOX、ウインカーリレー、クッションラバーなどを取り外します。
サンドブラストで錆を落として塗装します。普通のアクリル系黒色です。
ステーに溶接してあるハーネスクランプの融着樹脂がボロボロなので、配線テープと収縮チューブを被せます。
収縮チューブはドライヤーで加熱するか、ライターなどの火で軽く炙ると縮みます。
収縮チューブ 10mm(ホームセンターで398円)
ステーのストリップ状態 配線テープを巻く
収縮チューブを火炙りメーター廻りが綺麗になりました。く
メーターステーと同様に、錆が酷いです。
塗装を剥離して錆落とし、塗装します。
夏場と違って、剥離に時間がかかります。来週も引き続きます。
左側のサイレンサーステーが後方に曲がっています。(左側に転倒した跡?)
パイプを噛ませて曲げ修正しました。
リヤフェンダーAも、綺麗に洗って光沢復活材なるもので、磨きました。
冬場の剥離作業、塗装作業は、時間が掛ります。暖かい時期になるべく行いましょう。
塗装が乾燥し、部品を組上げます。
ゴムブッシユ等切れのある物は交換です。
マフラーマウンティングラバーが切れてますが、廃番で純正部品がありません。
中部番がKM9(NS400R)で、以前NS400用で作ったのがありましたので、これを使用します。
次回は室内作業可能な、カウリング等カバー類の修正整備に入ります。
MC16用(NS400流用)の、マフラーマウンティングラバー販売します。
材質変更品で、純正はニトリルゴムですが、1ランク上のクロロプレーンゴムです。
錆の状態
ゴッソリ取り外す
剥離中
左のサイレンサーステーに曲がり
完成したMC16のRRフレームCOMP
マフラーマウンティングラバー部
割れ、傷、欠損の修復をします。
接着剤は、慎重に選びます。今回使用するのは、この接着剤です。さてその出来栄えは?割れたラインに沿って接着剤を流し込む溝を作っていきます。
割れたラインの両側5mmほど、塗装やシールラインを剥がします。
割れた所は、動かない様に固定して、接着剤を塗り込んでいきます。
乾燥して出来上がりを待ちます。
インナーロアーカウルにヒビがあります。ヒビの進行を防ぐ為、止め穴を開けます。
ヒビに沿って接着剤充填溝を加工。ここに接着剤を流し込みます。
R.ロアーカウルの欠肉部分の修理
デイトナから専用の補修剤が販売されていますが、価格が高価なのでまずは、数百円台のエポキシパテにて様子を見ます。
エポキシパテをグラインダーで削り、形を整えて薄付けパテを塗ります。
水研ぎして完成。あとは塗装待ちです。
ホームセンターで¥635でした
キャリパーのピストンが固着しています。
マスターシリンダーのブーツが破れています。分解して洗浄と部品交換します。
キャリパー分解確認、破損、摩耗は無く、パッドも残りがあります。分解、グリスUPで済みます。
スライドピンへのグリスUPは、シリコングリスの事。(普通のグリスはNGですよ)
マスターシリンダーは分解及びピストン(マスターシリンダーセット)の部品交換をします。
部品 45530-MA4-671/ 2,415円です。
廃盤で入手出来なかったR.カバーガスケットが完成しました。取り付けて確認です。
R.カバーを取り外すと、現在では使用禁止となっているアスベストガスケットが使われています。時代を感じますねぇー。
古いガスケットを綺麗に剥がして、NEWのガスケットを取り付けます。
当然の事だが、ピッタリです。もちろんノンアスベストです。
販売開始しますよー!注文してねー
FRに同じく、キャリパーピストンの固着があります。
その他部品に損傷はありません。分解、洗浄で安く済みます。
マスターシリンダーのリターンポートですが、ブレーキフルードが古くなりゲル化(ヘドロ状)になっている事があります。必ずリターンポートの穴は針等で、清掃確認。
リターンポートが塞がっていると、だんだんブレーキが掛り車輪が重たくなり、最後はロックしてしまいます。要注意!!
ステップホルダーが白錆(白粉が発生)しています。
分解して錆を落としてバフ掛けします。
ステップピボットカラーにグリスUPして、割りピンは新品に交換します。
ステップが新車の輝きを取り戻しました。
最近氷点下の日々が続いて、指先の動きが悪いです。軽めのメンテが続きます。
暖かくなりレストア整備の再開です。
サイレンサーCOMPの錆落としです。
白錆 (白い粉が吹出し) が発生してます。
写真では判り難いですが、上が作業前。
下が作業後です。
排気口パイプはアルミではなく、鉄です。
この部分は耐熱塗装が必要となります。
チャンバーも錆が酷く、塗装も変なのが塗られています。
錆を落として再塗装したいと思います。
ワイヤブラシで、錆落とし作業中に発見しました。穴明きです。
溶接という選択肢もありますが、錆穴の場合はモグラ叩き状態になる可能性が多く、経年数からしてもここは交換です。
オークションにて¥2000で落札しました。
サイレンサーには、転倒痕があります。チャンバーは錆も少なく、塗装状態は良い。
このまま使えそうです。
チャンバーのEX部分は、錆があります。
錆をワイヤーブラシで落として耐熱塗装します。
チャンバー内に未燃焼のオイルが溜まっているので、バーナーで燃焼させます。
転倒ダメージにより、取付け穴部にズレが発生。転倒削れ部は、丁寧に修正し磨きが掛けてあります
耐熱塗装の黒色を塗ります
バーナーで炙って煙が少なくなるまで焼きます
間もなく梅雨明け、塗装作業の下準備。
カウリング修理に際し、ストライプシールが邪魔になる事もしばしば。そのシールの剥がし作業です。
ドライヤーにてシールを温めて剥がします。
シールを剥がし終わると、粘着剤が残っています。
(ねずみ色の部分が粘着剤)
残った粘着剤はアセトンで拭き、樹脂のヘラで取り除きます。
(綺麗に粘着剤が除去できました)
カウリングステーが欠品しています。
純正パーツは廃番です。
ホームセンターにてパイプを購入して作製。
バーナーでパイプを炙って叩いて成形します。
6mmのWeナットを溶接して、サンドブラスト。
亜鉛黒のメッキをして完成です。
(パイプ1m 380円 /メッキ 2個 324円)
製作したロアーカウルアッパーステーと ドレーンクランプ
欠品部品がほぼ無くなったMC16
フォークパイプに錆があり、OIL洩れしてます。
スライダーブッシュ右側が摩耗(銅色の方)
分解して判った事ですが、右側のSPGジイントシート(ワッシャー)が欠品しています。
前オーナーのメンテミスと思われます。欠品部品、オイルシールなど注文し、フォークパイプはメッキ屋に送ります。
メッキが出来て来るまでに、ボトムケースを塗装して待機です。
OILシール、スライドブッシュ新品に交換
パイプの極錆
ブッシュの摩耗
分解状態、右側のOILは綺麗でした
届いたメッキ完成後のフォークパイプ ¥16,000/1本
純正の代替えパーツがありました
カウルマーク(ステッカー)が必要ですが、すでに廃番で部品が入手出来ません。
ステッカー類のメーカーロゴやマークは、標章登録に属するので、バイク用品店でも販売してません。
稀にあっても販売元が記載無しの闇部品です。
カッティングシート切抜きステッカーとしては、業者がありますが、色調は原色が指定となっております。NSRのHONDAロゴは、青や赤のメタリック調シートです。自作するしかありません。
本来はカッティングプロッターにて切り出しをしますが、今回はハンドメイドです。
この切り出し文字の上に、リタックシート(アプリケーションシート)を貼り付けて、カウリングに転写します。
カウリングより写し採ったロゴマーク